命が続く限り




始業式の翌日は、課題テスト。


その次の日は身体測定。


テストは適当に、程ほどにしていたものに凄く真剣に取り組み、自分の成長に興味をもてた。


バカにされない程度に勉強しかせず



自分の成長に興味をもっても意味がないと思っていた。



そして、始業式から3日目。



人生で初めての体力測定。



今まで我慢して



いつも保健室で見ているだけだった



ダルいめんどくさいと言いながらいざとなると全力で走る50m走



筋肉痛になるから程々にと言いつつちょっとでも遠くへ飛ばすハンドボール投げ



後ろに体重がかからないように踏ん張る立ち幅跳び



前後の人とぶつからず、かと言って瞬発力を落としたくない反復横飛び



どれだけの持久力があるか試すシャトルラン



唯一今まで私に許されていた握力測定



それでも私は握力測定すらしなかった



しなかった理由は単純



するってことは皆がいる場所に行かなきゃいけない



握力だけを量るために行かなきゃ行けない



それが嫌だった



先生が気を利かせて別室でとか色々言ってくれたが、態々そんなことしてもらう必要が感じられなかった



だから何もかもが初めての体力測定



私からは何も言ってないのに紘輝先生から許可がおりた。