そんな先輩とは正反対に私はもうクタクタ。



ここぞとばかりに肺に酸素を送っていると再び先輩の顔が近づいてきた。



今度は見逃さず先輩の口を手で押さえストップをかけた。



「ごめんなさい、ちょっとだけ待ってください。息が辛くて・・・・・」



息一つ上がっていない先輩が謎すぎるくらい私の呼吸は乱れていた。



「_________!!」



先輩の顔を見つめていると急に強ばった。



「碧琉先輩・・・・・・・?」


「え?あ、あぁ・・・・・。ごめん、理性が外れた」



そう言いながらブラのフックを元に戻してくれた。



え、先輩・・・・・・・・?



手が震えてる・・・・・・



「ちゃんと生きてるんだもんな、急ぐ必要なかったね」



あ・・・・・・・・・



『息が辛くて・・・・・・・・』



私があんなこと言ったから先輩を不安にさせてしまったんだ。



視線を先輩の手元に移すと、同じ所を何度も何度もボタンをかけている。