早く泣き止め。



折角先輩と流星群見に来ているのに全然見れてないじゃんか。



早く泣き止んで先輩と笑って流星群見なくちゃ。



フワ____



急に前髪が上がったかと思えば柔らかいものがおでこに当たった。



「俺は願うよ、彩羽の側にずっと居られることを。だから彩羽も願って」



ギュゥゥと抱き締められ先輩に言われたように流れ星に祈った。



それは先輩と同じ願いでは無いけれど。



心の中で何度も唱えた。




“先輩が幸せになれますよう”






結局流星群はまともに観られなかったが、この日の思い出は一生忘れない。