命が続く限り



ご飯を食べ終えると少し寒気がした。


「どうしてご飯食べ終えると寒気がするんですかね?」


冷たいお茶を飲んでるからかな?


「先輩、くっついていいですか?」


返事がない代わりに腕を広げてくれた。


遠慮なく先輩に抱きつくと顔が急接近した。


絡んだ視線が外せない。


あ…………


先輩の睫毛長い…………


瞳の色素も私より薄い…………


こんな至近距離で先輩の顔見るの初めて。


キスするときはいつも目は閉じてたし。


「……んっ」


先輩の顔だけを見ていたせいか、距離感が分からず顔が近付いていたことに気が付かなかった。


「あれ、違った?して欲しそうだったから」

「え、あ…………」


そういうつもりで見てたわけじゃないんだけど…………


先輩の目をジー……と見つめてみた。


「んんっ…………」


やっぱり私はそんな顔をしているのだろうか?


先輩からの甘いキスが次々に降ってくる。


今までにしてこなかったことをしてみた。


先輩、キスしてるときこんな顔してたんだ…………


ずっと見ていたら目が合ってしまった。


「目閉じろって」


唇が離れたかと思ったら少し命令口調で言い放つと直ぐに唇を奪われた。