命が続く限り



翌日の昼休み、教室で居ると疲れるからとお昼に誘いにきてくれた。


正直私も同級生からの質問の嵐で疲れていたため二人で逃げるように空き教室へ入った。


「もう無理。写真ばら蒔くとかマジあり得んわ」


壁に凭れかかりながら大きく伸びをしている。


「あいつらマジで覚えとけよ」


とか言ってるけどあまり根に持っていないみたい。


「先輩、今日はパンなんですね」

「そ、学食で食べれる雰囲気じゃないからね」


そう言いながら袋の中から一つ取りだした。


「彩羽も食べる?」

「じゃあ一個下さい。その代わり私のお弁当食べてください」


私は先輩みたいに何個もパンを食べられない。


「え、いいの?それって彩羽の手作り?」

「残念ながら私じゃないんですけど、先輩はたまにはこういうお弁当食べた方がいいなって」


偏食ばかりはよくない。


「明日からは私も頑張って早起きしてお弁当のお手伝いしますから食べてくれます?」

「マジ?めっちゃ嬉しいんだけど」


明日からはちゃんと早起きしよう、うん。


「あ、先輩苦手なものとかありますか?」

「基本無いけど苦いのはNGで」

「了解です」