「そこまで復縁してくれてるなら預かっててよかったよ」
「そりゃどーも」
台詞と共に、見せつけるかのように頬に軽く碧琉先輩の唇が当たった。
「も~、碧琉」
「教室で見せつけないでよね」
美人2人組がちょうど横を通りかかろうとして立ち止った。
流石3年生、大人美人だ。
聞き逃さないけど今先輩のこと“碧琉”って呼び捨てだったよね?
「ミナミもマリコも相手がいないからって僻むなって」
碧琉先輩も呼び捨てだし・・・・・・・
「うっさいわ」
「受験終わったからってハメ外してんじゃないよ」
「そういう2人も就職先決まってんだろ?」
「まあね、私は美容院で働きながら学校行く」
「ミナミはいつも髪型違うもんな」
「拓海分かってんじゃん」
拓海先輩も呼び捨てだからこれが普通なのだろうか?
「マリコは?」
「私はショップ店員。お嬢ちゃんと買いに来てよ、軽く見繕ってあげるから」
お嬢ちゃん・・・・・・
やっぱり先輩達から見たら私はまだまだ子供に見えるのかな・・・・・


