「碧琉先輩っ」
ご飯を食べ終わると、無性に先輩に会いたくなり教室までやってきた。
「どした?」
「先輩に会いたくなって・・・・・・」
ニッコリ微笑むと私の手を引いて膝の上に乗せてくれた。
そんなに長いするつもりはなかったんだけどな・・・・・・・
「復縁したんだ?」
碧琉先輩の向かいに座っていた拓海先輩に今気付いた。
「まあね。あ、そういえばこれ・・・・・・」
制服のポケットを探り出したのアレ。
「お前のお陰で今こうやって使えてる」
チャリン______
キーケースを持って拓海先輩に見せている。
使ってくれてるんだ・・・・・・
「一応礼言っとく」
そっか、拓海先輩が持っててくれたからこうやって碧琉先輩に使ってもらえるんだ。
そう思ったら感謝の気持ちが沸き起こった。
口に出したら調子に乗りそうだから心の中で手を合わせた。
“ありがとうございます”と一言を添えて。


