「碧琉先輩!」 突然の先輩の登場に驚きを隠せないまま先輩に近づいた。 「どうしたんですか?」 「次の授業は?」 「体育です」 「じゃあサボりな」 確かにそうですけど・・・・・・・ 「ついてきて」 「え?」 私の返事を聞かずに先輩は教室からどんどん離れていく。 「ちょ、待ってくだいさい!」 私が声をあげると立ち止って笑顔を向けてくれた。 私が走らないように待っていてくれているんだ。 そんな些細な行動にキュンとする。