こうやって1日先輩のことを考えていた。 会いたい、けど会えない。 たまに先輩との過去に振り返って思い出に浸ってみたり。 将来のことを考えて碧琉先輩にはどうやって接したらいいのか。 どこまで接していいのか。 どこまで距離をあけていた方がいいのか。 私はどこまで先輩に求めていいのか。 ずっと考えても答えが出ない。 だから次の日も考える。 そんな感じで1ヶ月が経っていた。 既に日常化してきていたこの行動に、変化があった。 「彩羽」 下級生でもある私のクラスに碧琉先輩が顔を見せたのだった。