下校中、拓海先輩が言っていた碧琉先輩の話をした。
話というから今後の私との関係についてだと思っていた。
別れた彼女、つまり元カノにキスをするなどの行為は少し可笑しいだろう。
でも先輩の話は違った。
先輩は夢についてちゃんと考えてくれたらしい。
先輩は医者になると宣言してくれた。
学力もまだまだで、塾に通うらしい。
夢に向かって頑張ってくれるのは私も嬉しい。
先輩は認めてなかったみたいだけど、私が入院している間ずっと紘輝先生の手元を見ていた。
見ても分からないだろうに、精密機械に興味をもったこともあった。
こんなにもわかりやすいのに先輩が夢を認めなかったのは私のせいかな。
認めてくれたのに、嬉しいのに
先輩の受験が終わるまで中々会えないと思うと
凄く寂しい_______


