ほら、何もかも諦めたら体が急に重くなった、
水の中に沈んでる感覚。
どんどんどんどん深く、深いところへゆっくり沈んでいる。
『彩羽______』
全てを諦め、息が絶えるのを待って目を閉じた時声が聞えた。
『彩羽_____』
碧琉、先輩・・・・・・
ごめんなさい、私戻れそうにないです。
私はこのまま・・・・・・
全てを覚悟した。
した筈なのに目から溢れるものはなんだろう。
どうしてこんなにも止まらないんだろう。
だって私はもう向こうには戻らない。
さっきそう決めたのに。
『お前、なんのために手術受けたんだよ』
本当にそうですよね。
私なんのために受けたんでしょうか。


