もういいや。
もうこのままこの世界に閉じこもってしまいたい。
座っているのもなんだか疲れて床に横たわった。
一人で、一人しかいないこの世界で生きたい。
どうせ戻れないならいっそ諦めた方が絶望もなくなる。
どうせ戻ったとしても、また生死にビクビクして生きなきゃならない。
発作が起きないように、大人しく生活して。
動きたいのに運動できなくて。
体育館とかあまり足を踏み入れた事なんてない。
運動場など以ての外だ。
一度も運動場の砂を触ったことが無い。
避難訓練ですら運動場に出させてもらえなかった。
そんなに無理するくらいならこのままこの世界で何も考えず、何も感じず居続けるのも悪くない。


