「こっちの方が見易いよ」 先輩のシャツをギュッと握り締めながら背中をベンチにつけた。 「本当だ、星がいっぱい見える」 流れている星も流れていない星もどの星も綺麗に光っている。 「彩羽、どんな夢見てたの?」 夢…………? 「険しい表情だったから何か夢でも見てるのかなって思って」