全てを思い出した時にはルイアは悲しい顔をしていた。
「ねぇ、ルイアはこの世界のこと知ってるんでしょ?」
私がどうしてここにいるのか。
どうしてこの世界には私たち2人しかいないのか。
そして、どうして私は何も覚えていなかったのか。
そして、先程からは考えられない悲しい声が聞えた。
「_______知ってるよ」
私の上から退くと、腕を引っ張って起こしてくれた。
「この世界は彩羽の夢の世界。彩羽が願うことは何でも思い通りになる。だから最初彩羽が不安になったから雨が降ったし、雨宿りがしたいと思ったからこの家が見えて、温まりたいと思ったからお風呂もあった」
そして私が『執事とかいたりして。』
そう思ったから身の回りの世話をしてくれるルイアが現れた。
「俺の名前は彩羽が最後に強く想った人の名前を少し変えさせてもらった」
だから聞き憶えのある名前だったんだ。
「性格も最初は碧琉ってやつの性格を真似てた。これは彩羽が願ったことだけど、途中から彩羽の想う性格じゃなかったろ?これは俺の元々の性格」
え、どういうこと_______?
「俺は本当は悪魔だから_____」


