私が目を覚ました時もルイアは私をしっかりと抱きしめていた。
「おはよう、彩羽」
そしていつも通り挨拶のキスをされそうになり、ついルイアの胸板を押して抵抗してしまった。
「俺とキスは嫌?」
嫌、じゃない。
嫌じゃないけど今はそんな気分じゃなかった。
というよりもこのままルイアとキスをしてはいけない気がした。
「腕、どかして」
「ごめん、そういう気分じゃない」
私の腕を掴むと、ベッドに押し付けルイアが被さってきた。
怖い_______
こんなルイア知らない。
「彩羽は何も考えないでただ俺と一緒にいればいい」
違う、私が知ってるあの人は_____
あの人はそんなこと言わない。


