バシャン_____
「きゃっ」
ルイアが行き成り飛び込んだため、その反動で水飛沫を浴びてしまった。
腰まで川に浸かるほどの深さだと今知る。
「行き成り何すんのよ!」
前髪をかけあげながら振り返る姿が色っぽくて魅入ってしまった。
「彩羽も入る?」
「濡れるじゃん」
もうすでにルイアのせいで濡れたけど。
「あそ」
「ねぇ、ルイア。ひとつ聞いていい?」
「何?」
「ルイアは“恋”してる?」
どうしてこんなこと聞いてしまったのだろうか。
そう思った時にはすでに遅く、後悔しか残っていなかった。
もし私が今まで借りていた服が好きな人のお古とか、好きな人の服とかだったら私はどうしたらいいのだろうか。
パシャ_____
何故か右手を差し出された。
まるでお姫様気分に落とされついその手を取ってしまった。


