命が続く限り




っていうか温泉の脱衣所と一緒だし!



期待満々でガラス張りになっているドアを開けた。



「温泉!」



一人で入るにはとても大きすぎる大浴場。



どこから湧いているのか、出しているのか、どちらか分からない温泉に心が躍った。



真っ白なワンピースに手をかけ脱ごうとして手を止めた。



あ、れ・・・・・・・・?



私こんなワンピース持ってたっけ?



しかも今気づいたけど裸足だし。



「うぅっ、さむっ」



寒さに耐えきれず考えるのはやめた。





「ふぅ~、気持ちいい~・・・・・」



こんなにまったりお風呂に入ったのは何時振りだろう。



こんなに広かったらクロールでもできそうだ。



「・・・・・・・」



止めとこう。



そもそも私は泳いだことがないから泳ぎ方を知らない。



下手にして溺死などしたくない。