「んじゃ採点するからちょっと待ってろよ」
といいながら目の前で採点を始めてしまった。
「ヤバい、俺全然分かんなかった」
「俺は250点あったらいい方」
教科は5教科あり多分1教科100点だろう。
「っていうか今から勉強して間に合うのか!?」
問題が余程難しかったのだろう。
混乱し始めた。
「そうだな、二人とも判定はCだ。もしこのまま上がることなかったら厳しいだろう」
もう採点が終わったのか、解答用紙が手元に戻ってきた。
248点・・・・・・・
半分足りなかった・・・・・・
「二人とも今まで勉強してなかったんだって?」
「まぁ・・・・・・」
「赤点取らなきゃいいかなって・・・・・・」
そうそう、進級できればいいな~。程にしかしていなかった。
「まぁあるあるだろうな。とりあえず間違えたところ調べて直してこい。これは二人への宿題な。明日来た時でいいから窓口のお姉さんにでも渡しといて」
お姉さんって・・・・・・・
まぁ確かに若かったけど。
その後塾のことを教えてもらい、スケジュール表と別の宿題を受け取り今日は時間となった。
帰り際に林田先生に言われた一言。
「碧琉は覚悟して明日来いよ」
なんの覚悟をしていけばいいのだろうか。
勉強の難しさについて覚悟をしておけばいいのか。


