命が続く限り




「でも先輩、医学部に受かるほどの学力はあるんですか?」


「今は完璧にない」



土井ちゃんも今の俺達の学力では見込みがないと宣言していたくらいだ。



「でも今から勉強すればなんとか間に合う、って」



俺達のやる気次第だが。



「それで彩羽、明日から拓海と一緒に土井ちゃんの紹介してくれる塾に通うことになったんだ」


「そうなんですか?」



あからさまにガッカリしている。



「その、ごめんな?折角登校できるようになったのに一緒に帰れなくて」


「いいんです。先輩、もうすぐ受験ですもんね。終わるまで我慢します」



その受験に受かる自信はないが、彩羽を我慢させるんだ我武者羅に頑張るしかない。