命が続く限り





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「______パイ。先輩ってば!」


「あ、何?」


「何?って、人の話聞いてなかったんですか!?」


「ごめんごめん」



物思いにふけっていて彩羽の話を聞いていなかった。



話を聞いていなかったため、彩羽はプンプンだ。



「もういいです。でもね、先輩。これだけはちゃんと聞いて欲しい」


「ん、どうした?」


昇降口で向かい合うように立ち止まった。


「昨日、両親から聞いたんです」


え________



「将来のこと、ちゃんと考えてください。私のせいで台無しにしないで下さい」



彩羽________



目を伏せた時視界に入った、震えている彩羽の拳。



「大丈夫、ちゃんと考えてるよ」



優しく笑いかけると、頭を優しく撫でてから昇降口を通り抜けた。