ピーンポーン………… 「はぁーい」 彩羽のお母さんの声が家の中から聞こえると、すぐに玄関のドアが開かれた。 「碧琉くん、待ってたわ。さ、上がって上がって」 「お邪魔します」 彩羽の家にお邪魔するのは今日が初めて。 緊張で変な汗が出てきた。 「あんまり綺麗じゃないんだけど気にしないでね」 そう言われ案内されたリビングは家より綺麗だった。 木目調に統一された家具が部屋の纏まり感を出している。