「先生、血圧低下です」

「出血が酷すぎます」



女の人の声があちこちから飛び交っている。



「輸血を」



あ、紘輝先生の声が聞こえる______



私、もうダメなのかな。



やっぱりこれが私の運命。




あの時碧琉先輩にキスしてもらえばよかった。



ツ_____



あ、れ・・・・・・?



涙?



本当に流れているのか心が泣いているのか、どっちでもいいや。




よく人は言う。




死ぬときは自分がよく分かっている。





碧琉先輩、さっきのが最後かもしれません