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「どうしたの?彩羽」
「うんん、別に」
心此処にあらずと言った感じを読み取ってしまったのか、お母さんが心配している。
「そう?隠さなくていいのよ、今から手術ですもの緊張して当然だわ」
「お母さん・・・・・・ありがとう」
「うぅ・・・・・」
お礼を言っただけなのにお母さんが泣き崩れてしまった。
「手術、受ける気になってくれてよかった・・・・・・」
「睦月先生の弟さんには感謝しなくちゃな」
「えぇ」
確かに。
他のことは考えなくていいって言ってくれた。
私は生きるだけに色々と考えてしまったみたいだ。
「あんなに彩羽のこと想ってくれてるなんてね」
どうしてそれを知ってるの?
「知らないのか?彩羽が手術をすると決心を報告してくれた日、ここに来たら彼が廊下で待っていてくれたんだ」
先輩が・・・・・・?


