ゆっくりとベッドから離れ、夏那を抱きしめた。
今の私には力いっぱいと言っても赤ちゃん程の力しか出ていないだろう。
「ごめんね、夏那」
強く抱きしめれない代わりに夏菜の頭に自分の頭をコツンとあてた。
「黙っててごめん」
「うぅ~・・・・・」
「騙してごめんね」
「うん・・・・・」
「同じ制服着れなくて、ごめんね」
「うわぁ~ん!!」
「も~、泣かないでよ~・・・・・・」
しばらくして泣き止んだ夏那は「また会いに来るからね」と笑顔と一緒に残して帰っていった。
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