「病気のことは言ってない。あんなメールを送ったんだ、知られたくないと思って。


でも、そうじゃなさそうだね」



先輩は私の涙を見てまた優しく微笑んだ。



どうしてこんな酷い私を態々学校で待ってるのよ。



バカバカバカバカ、本当バカ。



私のために時間使うぐらいなら勉強のひとつでもしなさいよ。



折角希望の高校に受かったんだから留年なんかしたら笑えないでしょ、夏那_____










翌日、先輩は夏那を連れてきた。


先輩からは何も聞かないでここまで連れて来こられたみたいで、寝た状態で全てを夏那に告白した。


夏那は泣き崩れてしまった。


「バカ。彩羽のバカ」

「バカは夏那でしょ。あんなメールを送られてきたんだから私なんてほっとけばいいのに」

「私たち親友でしょ?ほっとけるわけないじゃん」


子供みたいにわんわん泣いている夏那。


そんな夏那の姿を見てなんとも言えない感情が沸き起こった。


「彩羽?」


ベッドから起き上がろうとすると、先輩が支えてくれた。


「大丈夫です」


そう言いながらも、少しだけ先輩の腕を借りた。



私のちょっとした強がりだったりする。