なんだかんだで心からちゃんと愛していた人のことだ。



それに、今もまだきっと・・・・



「本人が生きたくないと言っているんだ。何がいけない」


「人の命を救うのが医者の仕事じゃねぇのかよ」


「患者の要望通りに叶えてやるのが医者だ」



綺麗な顔が2つ睨み合っている。



「でもそうだな。死ぬ前にもう1回くらいはやっておきたいな。
あ、お前はやった?でもあの子の処女をもらったのは俺だ」



ガン_____



鈍い音が部屋中に響き渡った直後、紘輝の口から血が垂れてきた。



おいおいおい、これ兄弟喧嘩か?



「あれ、手出してなかったのか。

まぁそりゃそうだよな。俺が激しい運動はダメって言ってたんだから。
勿論俺は別。『医者だから優しいsexを教えてあげる』そう囁いたらあっさり脚を開いたよ」



二度目の碧琉の拳は的を狙われる前に止められた。



「なんどもそう喰らうかよ」


「チッ」


舌打ちをすると手を離した。