「本当にいいの?悪役で」
「今更遅いですよ。私が間違ってたんです。告白なんてしなきゃよかった」
「後悔は?」
「なんででしょうね、後悔は全然ないんです」
ヘラヘラと笑う顔に色身はなかった。
こんなにも血の気がないのにどうして無理して笑っていられるのだろうか。
彩羽ちゃんの髪を耳に掛け、毛先でクルクル指先に巻きつけた。
なんだか・・・・・
「可哀想・・・・・」
「どうしたんですか?先輩」
ハッとした時には遅かった。
俺、今口にした?
「いいですよ、同情とか慣れてるんでそんな顔しないでください」
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慣れ、てる・・・・・・?
「俺が可哀想って思ったのは生きる道があるのに諦めて、生きようとしないからじゃない。
まだ若くてまだ全然生きれるのに未来に希望を持ってないこと。
心から愛してる人に最低な嘘をついてそれでも忘れられないように縋ってるのにその大事さを分かっていないこと。
今自分がしていることを間違っていないって気づいていないこと。
そう思ったら可哀想だなって思っただけ」


