翌日、碧琉先輩は何もなかったかのようにやってきた。
紘輝先生が回診に来るまで他愛ない会話で時を過ごした。
コンコン___
「彩羽ちゃん、回診の時間ねー」
いつも通り一人で入ってきた。
「ゲ、碧琉・・・・・・」
「弟の顔を見ていきなりなんだよ」
「いや、別にいいんだ。じゃ、また後で来るよ・・・・・」
ヒラヒラと手を振りながら出ていこうとする先生。
チッ、何か悟ったな。
こうなれば・・・・・
「・・・・・ハァハァハァ・・・・・」
「彩羽!?」
「彩羽ちゃん!?」
2人が血相を抱えて近くへきた。
ガシッ_____
「え・・・・?」
先生の手を捕まえてニッコリと笑顔を浮かべた。
「マジか・・・・・」
手を額にあて、参っている。
碧琉先輩に関しては状況がよく掴めていない。


