病室を出てナースステーションの前を通り過ぎる。
「お、拓海。久しぶりだな」
「紘輝_____」
「相変わらず生意気だな。その頭で見舞いか?」
「なぁ、東彩羽ってもう本当に治んないのか?」
「_____!お前も知り合いだったのか。そりゃそうだよな、碧琉の元カノなんだし」
頭をポリポリと掻き困った表情を浮かべる。
「彩羽ちゃんには強く勧めるなよ。寿命を縮めるだけだから」
それって・・・・・・
「勿論あるさ。手術すれば治る。だが、再発する場合もある。彩羽ちゃんはそれを嫌がって手術を受けようとしないんだ」
なんだよ、それ・・・・・・
碧琉は何してるんだよ。
「あ、おい!」
俺は勢いよく走り出した。
病室とは違う歩行へ______


