「お母さん、行ってきまーす」 「彩羽、本当に行くの?」 「当たり前じゃん。先輩とデートだもん」 ちょっと低めのヒールに足を入れる。 「でも、その…………」 お母さんの言いたいことがなんとなく分かってしまった。