「おはよう、光太」


「……綾、センパイ?」


「うん」


「……はぁ!? え!? 綾センパイ!?」



目を丸くして飛び起きた光太。

しっかり目が覚めたらしい。


でもなんでタオルケットでガードするみたいに、端っこに逃げるの?




「な、な、な、なんで!? なんで綾センパイが俺の部屋に!?」


「おばさんが上がっていいって」


「あのクソババア! いや、そうじゃなくて、理由を聞いてんだけど!?」



なんでそんなに顔真っ赤にしてるんだろう、光太は。

勝手に部屋に入ったからかな。