ごめんなさい。
私は光太が思ってるような、完璧な人間なんかじゃない。
もっと打算的で性格の悪い、最低な奴だ、私なんて。
付き合ってからも、光太は変わったって、全部光太のせいにして。
私は自分から何かしようとしたことも、変えようとしたこともない。
こんな奴で、本当にごめん。
「なんだよ、それ……」
光太の足が、ぴたりと止まる。
私も合わせて立ち止まって、アスファルトに目を落としながら、光太の言葉を待った。
繋いだ手が、震えてる。
震えてるのは光太の手?
それとも、私の手……?
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