僕らの明日の話をしよう



「綾センパイ、具合悪いんだよね?

歩ける? お姫様抱っこする?」


「張り合わなくて良いから。ちゃんと歩けるよ」



光太の腕の中から出て、自分の足でしっかり立つ。

もうふらつきは治まっていた。



「良かった。んじゃ、はい」


「……なに?」



差し出された手に首を傾げると、光太が唇をとがらせた。


なにその可愛い顔。




「手。繋いで帰ろう。
ちゃんとセンパイの家まで送ってくよ」


「……うん。ありがと」



大きな光太の手に触れると、しっかりと握り返される。