「そういえば……午後、体育あるけど。
綾ジャージ持ってきてなくない?」
「え。今日体育あったっけ」
「綾……」
体育とか、疲れるし面倒くさい。
ジャージいまから誰かに借りに行くのも面倒くさい。
学校来ないで、あのまま家でゴロゴロしてればよかった。
「面倒くさいから、帰ろっかな……」
ぼそりと呟いたら、腕をつかまれた。
背の低いみちるが、困惑顔であたしを見上げてくる。
「どうしちゃったの、綾。夏休み終わってから変だよ」
「変って?」
「全然綾らしくない!」
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