不意に忍くんに呼ばれて顔を上げる。
忍くんは自分の顔を指さして、目を細めた。
「笑ってるぞ」
「……え?」
「お前、いま笑ってるよ。すげー可愛く」
笑ってる? 私が?
言われてはじめて気付いた。
自分が笑ってたこと。
「そいつが綾の、笑顔の理由か」
「なんだよ。なんの話だよ」
「腹立つからてめーは喋んな、クソガキ」
「クソガキじゃねぇ! 深水光太だ!」
「喋んなっつってんだろ。
……綾。今日のところはまた出直すわ」
え? 出直す?
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…