学校で見た奴とちがうじゃん!
そう叫ぶ光太は怒ってるのか混乱してるのか、とにかく焦っているみたいで、心臓の音がバクバクしてるのがよくわかった。
早い鼓動、顎をつたう汗、整わない息。
もしかして……走ってた?
何のために?
どうして光太がここにいるの?
いつも連れてる女の子たちは、どこに行ったの……?
「おい、クソガキ。
綾は具合悪いんだよ。丁重に扱え」
「ガキじゃねぇ! って、え?
綾センパイ具合悪いの? やっぱコイツになんかされた?」
「されてないって……。
大丈夫だから。光太はちょっと落ち着いて」


