忍くんの足がぴたりと止まる。
おそるおそる頭を動かせば、こっちに駆けてくる光太が見えて、驚いた。
自分の目が、ちょっと信じられなかった。
「やっと見つけた! 何やってんだよ、綾センパイ!」
「光太……?」
「つーかお前なんだ、誰だよ!? 綾センパイを放せっ」
ビシリと忍くんに指をつきつける光太は、
なぜか汗でびしょびしょで、肩で息をしていた。
「あ? てめーこそ綾の何だよ」
「よ、呼び捨てだと……!?」
ふらつきたじろいだ光太だけど、
私と目が合うと、持ち直したように忍くんを睨む。
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