「ひとりじゃ笑えないってなら、俺も手伝ってやるから。な?」
腕の中の私を見下ろして、微笑む忍くん。
小さい頃、私が好きだった笑顔のままで。
なぜか、鼻の奥がつんとした。
あー、泣きそう。
夏休みに入って色々あってから上手く笑えなくなって、同時に涙も出なくなったのに。
いまなら……こっそり泣いてもいいかな。
そう思った時、
「綾センパイ!!」
ここにいるはずない、あいつの声がした。
なんで……?
なんでいまこの声が聴こえてくるの?
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