「あの……忍くんはいま、外?」
『俺はどうでもいいんだよ。綾、早く居場所を言え』
「えぇ……えっと」
『ああ、やっぱいいわ、言わなくて』
「え?」
「見つけた」
スマホからの声と、目の前から聴こえた声が重なって。
ハッとして顔をあげると、そこには長身の影が立っていた。
スポーツマンらしく短く整えられた黒髪、すがめられた切れ長の瞳、鍛えられたバランスの良い体。
迫力のある男前が、苛立ちを隠しもせずに私を見下ろす。
忍くん、予想以上に怒ってる……。
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