「どうすんだよ! みちる先輩のせいでケンカしちゃったじゃん!」 「あたしのせいじゃないでしょ! だいたいケンカしないカップルの方が異常だよっ」 そんな言い合いをする声がうしろからしたけど、聞こえなかったフリをした。 それどころじゃ、なかったから。 『別れたかったら、いいよ』 自分で言ったセリフなのに、言った直後、恐いくらい不安になった。 後悔した。 時間を巻き戻したくなった。 そしてそんな自分が、理解できなかった。