「……砂月さん。今日も俺らと行くでしょ?」
気安げに、私の肩に触れた手。
光太はそれを、きっと見てる。
後ろからの視線を意識しながら、私はうなずいた。
「いいよ!」
「やった。今日はどこ行こうかー」
振り返らずに、彼と玄関をあとにする。
あとでみちるに怒られるなーと思いながら。
それにしても、鹿島くんはちょっとくっつきすぎ。
え。待って。
なんで手を握ってくるの?
隣りを睨んだけど、ムダに爽やかな笑顔を返されるだけだった。
鹿島くんて、何を考えてるのかよくわからない所がある。
とりあえず、彼の手からは逃れておいた。


