「い、いや……いやいやいや! ちがうよ綾センパイ!
あれは別に俺がしたかったわけじゃなくて、無理やりっていうか、不意打ちっていうか……」
無理やりだろうが不意打ちだろうが、してるんじゃん、キス。
私とは全然してないのに。
私の知らない所で、知らない子と。
それが浮気じゃないなら、何が浮気になるの?
後ろでみちるが、「やっちゃった」という感じで顔を手で覆っていた。
ごめんねみちる。
彼氏がこんなにバカでごめん。
動揺する光太に、私はにこりと笑った。
「別にいいんじゃない? 浮気じゃないなら」
「え……」


