もう二度と会えない。

光太の笑顔は見られない。


そう覚悟して、さよならを告げた。




覚悟しててもつらかった。


泣き叫んだ。


狂いそうだった。



好きで好きで、会いたくて、抱きしめてほしくて、死にそうだった。


光太、光太、光太……っ!




「8月、インターハイ出る。俺スタメン入った」


「……うんっ」


「またかっこいい俺見せるから。ダンクだってアリウープだってなんだってする。MVPだってとる。

綾センパイの為なら何だってする」


「う、んっ」


「だから……俺も諦めないから、センパイも絶対諦めないで」