良いと思ったバッシュのサイズが切れていて、がっかりしながら店を出た時、背中に声がかかった。
「光太くん……?」
振り返ると、明るい茶髪のショートカットの女性が立っていた。
誰だっけ?
戸惑う俺に構わず、相手は俺の目の前に来て微笑んだ。
「久しぶり。バスケがんばってる?」
また少し背が伸びたねぇ。
のんびりとそう言った相手の正体が、やっとわかった。
「みちる先輩?」
「うん! え、なに、わかんなかったの? ひっどーい!」
「え、あ、ごめん。すげー変わったから……」
外見とはちがって、以前と変わらない先輩の明るさに、泣きたくなった。
だって、みちる先輩は変わらずここにいるのに、どうして綾センパイはいないんだよ。


