「光太、最近がんばりすぎじゃね?」
朝錬を終えて着替えていたら、和樹が心配そうにそう言った。
「朝は自主練なんだし、たまには休めよ。お前オフ日も練習してんだろ」
「丸一日休むのとかもったいなくてなー……」
「お前、まじめになったよな。
中学ん時は練習ちょこちょこ手ぇ抜いたりしてたのにな」
そんな余裕ねぇよ。
ただでさえ俺は中途入部で、2年もブランクがあって。
同じ学年にも下にも、いくらでも才能のある奴がいるから、いつスタメン外れたっておかしくないんだ。
そんな状況で休めないだろ。
「でもやり過ぎはよくねーよ。
ちゃんと休む時は休め。部長命令な」
「……おー」
和樹はイイ奴だ。
一度バスケを捨てた俺を、部活に迎え入れてくれて。
綾センパイに捨てられた俺を、本気で心配してくれて。
和樹がいなかったら俺、いまごろどうしてただろう。


