その予想通り、開始十数秒で光太が動いた。
鹿島くんが弾道の鋭く低いシュートを放ったと思った瞬間、光太が高く飛び上がり、
空中でキャッチしたボールをゴールに叩きこんだ。
スーパープレイにアリーナが一気に湧いた。
信じられない……!
全国の舞台で、相手は去年の準優勝校で、20点差がついていてのあのプレイ。
勇気があるというか、胆が据わってるというか……。
「いまの何!? 光太くんすごくない!?
めちゃくちゃ飛んでたよ! MBLみたいだった!」
「NBAね。アリウープなんて、決まったのまぐれだよ、たぶん。
相手チームの留学生選手がさっきダンクやってたから、対抗意識かも」
あときっと、鹿島くんに試合の流れをこっちに持ってくるのに、1発かましてやれとでも言われたのかもしれない。
もう、心臓に悪い……。
成功してよかった。


