あまり思い出したくないのに。
楽しいこともあったはずだけど、
いまはほとんど、悲しかった部分しか覚えてない。
「そうなんだ? 何で高校ではマネやらなかったの?
砂月さんがマネだったら、俺もっとがんばって、インハイ優勝とかしてたかも」
「あはは……」
冗談だってわかってるけど、ばかじゃないのって思っちゃった。
マネージャーの存在くらいで優勝できるなら、最初からがんばればいいのにって。
「もっと砂月さんとバスケの話とかしたいしなー。
息抜きしたくなったらさ、俺呼んでよ」
「……いいよ、明日」
気付けば、そう答えていた。


