浴衣を着て部屋に戻ると、先にお風呂からあがっていた光太の姿がない。
「光太?」
探せばすぐに見つかった。
ローベッドに横になっていたんだ。
「光太? 寝たの?」
返事がない。
きっと眠いの、我慢してたんだ。
午前中は部活だったし、移動は多かったし。
疲れてたんだよね。
電気を消しても、部屋は月明かりで真っ暗にはならない。
こういう明るさもいいなと思いながら、光太の隣りのベッドに座った時だ。
「わぁっ!? こ、光太……起きてたの?」
いきなりむくりと光太が起きて。
ベッドの上に正座した。
「綾センパイ。これ」
「え。な、なに……?」
差しだされたものを受け取って、言葉を失った。


