「これからどうしよっか。
夕食まで少し時間あるから」
「あ。じゃあ早速風呂で、も……」
同時に視線が窓を向いた。
白い湯気を立ち昇らせる檜風呂。
カーテンはあるけど、部屋から丸見えの露天風呂……。
「さ、さっき大浴場あるって言ってたよね!? そっち行こう! せっかくだし!」
「そ、そうだね! 部屋のお風呂はいつでも入れるしね!」
お互いバタバタと準備をして、浴衣を持って部屋を出た。
顔が熱くてしょうがなかったけど、光太も顔が赤くなってて。
一緒だって思うと少し安心した。
それから光太と別れてそれぞれ大浴場に入ったけど、せっかくの温泉なのにこのあとのことを考えていたら、ちっとも湯を堪能できなかった。
上がった時には少しのぼせていて、ふらつきながら浴衣を着て髪をまとめる。
浴場を出ると、休憩スペースで光太が水を飲んでいた。


