平地に雪は積もっていなかったけど、遠目にでも雪が見られて感動した
きっと朝になったらもっと綺麗に見えるんだろうなぁ。
白い息を吐き出して遊びながら、今夜の宿に向かった。
外観は古風な温泉宿、内装は和モダンなその温泉旅館に、私たちはちょっと圧倒された。
部屋数が少なく、その分上質なサービスを提供してるっていう売りだったけど。
なるほど……。
私たち高校生には不釣り合いなお宿だ。
仲居さんがいなくなって、私たちは通された部屋の真ん中で立ち尽くす。
大胆に活けられた装花、細かい透かし彫りの施された壁。
傷みのまったくない良い香りのする畳。
フローリングの部屋には和の雰囲気を崩さない布団に似たローベッド。
そして、
「すげー。露天風呂がある」
窓からはこの部屋に直接繋がる露天風呂が見えた。
この露天の檜風呂が良くて、この部屋に決めたんだよね。


